3月8日 国際女性デーとアルガンオイル|モロッコの女性たちが守る美容と暮らし
3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」です。世界中で女性の権利や社会参加について考える日として知られています。
実は、モロッコの伝統美容オイルであるアルガンオイルは、この国際女性デーとも深い関係があります。なぜなら、アルガンオイルの生産は長年にわたりモロッコの女性たちの仕事として受け継がれてきたからです。
アルガンオイルは単なる美容オイルではありません。モロッコの女性たちの暮らしと自立を支えてきた、大切な地域資源でもあります。
アルガンオイルを作るのはモロッコの女性たち
アルガンの木は、モロッコ南西部に広がる乾燥地帯に自生する植物です。この木の実から採れるオイルが、世界的に知られる「アルガンオイル」です。
伝統的に、アルガンオイルの生産は地域の女性たちが担ってきました。
- アルガンの実を拾う
- 実を乾燥させる
- 硬い殻を割る
- 種子を取り出す
- オイルを搾る
これらの工程は非常に手間がかかります。1リットルのアルガンオイルを作るためには、約30kg以上の実が必要とも言われています。
そのためアルガンオイルは「黄金のオイル」と呼ばれるほど貴重な存在なのです。
女性協同組合の誕生と社会的な意味
1990年代以降、モロッコではアルガンオイルの生産を女性たちの仕事として守るために、数多くの女性協同組合が作られました。
この仕組みにより、農村部の女性たちは自分の収入を得ることができるようになりました。
これまで家庭の中に限られていた女性の役割が広がり、
- 女性の経済的自立
- 教育機会の向上
- 地域社会の発展
などにもつながっています。
アルガンオイルは、美容オイルであると同時に女性の社会参加を支える資源でもあるのです。
世界が注目するアルガンの森
アルガンの木が生える地域は、1998年にユネスコ生物圏保護区(UNESCO Biosphere Reserve)に指定されました。
これは、アルガンの森が
- 生態系の保護
- 伝統文化の保存
- 地域の持続可能な産業
という重要な役割を持っているためです。
アルガンオイルは、美容だけではなく、環境と社会を守る持続可能な産業として世界から注目されています。
ネクタロームのアルガンオイル
モロッコのオーガニックスパブランドネクタローム(NECTAROME)も、アルガンオイルの生産においてモロッコ国内の原料を大切にしています。
ネクタロームでは、女性協同組合などからアルガンの実を購入し、モロッコ国内でオイルを搾油しています。
このような取り組みは、モロッコの地域経済や伝統産業を守ることにもつながっています。
美容オイルの背景にある物語
アルガンオイルは、肌や髪を美しく整える天然美容オイルとして世界中で使われています。
しかしその背景には、モロッコの女性たちの長い歴史と暮らしがあります。
国際女性デーに、アルガンオイルの背景にある物語に思いを巡らせてみるのもよいかもしれません。
美容オイルの一滴の中には、モロッコの自然と人々の暮らしが詰まっています。









