モロッコの砂漠地帯に自生するアルガンツリーの実からとれる、黄金色の貴重なオイル「アルガンオイル」。
実はそのアルガンの素晴らしさを世界に広めるために、国連が 5月10日を「国際アルガンの日(International Day of Argania)」 と定めています。
アルガンツリーとは?
アルガンツリーは、モロッコ南西部のとても乾燥した土地に自生している特別な木。
水が少なく、土もやせている厳しい環境でも力強く育ち、周りの植物や動物の命も支えてくれています。
この「アルガネライ」と呼ばれる森は、生態系や気候変動対策にもとても重要です。
アルガンオイルは“モロッコの黄金”
アルガンの実からとれるオイルは、美容・健康・食の分野で世界中から注目されています。
スキンケア、ヘアケア、アンチエイジング、さらには心臓病予防などにも効果があると言われ、まさに“自然の恵み”。
女性たちの自立と地域の未来を支える木
アルガンオイルの生産は、女性たちの収入源となり、地域経済を支えています。
協同組合で働くことで、教育や医療へのアクセスが広がり、女性の自立にもつながっています。
また、アルガンの森を守ることは、気候変動や砂漠化への対策にもなり、未来の地球を守る活動にもつながっています。
世界が認めたモロッコの宝
・1998年:ユネスコがアルガネライ地域を「生物圏保護区」に認定
・2014年:アルガンオイルの伝統的製法が「無形文化遺産」に登録
・2018年:FAO(国連食糧農業機関)がアルガン農業システムを「世界農業遺産」に認定
・2021年:国連が5月10日を「国際アルガンの日」に制定
「国際アルガンの日」は、ただの記念日ではありません。
自然と共に生き、地域を豊かにし、美しさを育んできたアルガンの木と、そこに生きる人々に感謝する日です。
私たちも、自然の恵みに心を寄せながら、毎日のケアを大切にしていきたいですね。