アルガンオイルとは?モロッコ固有の希少オイルの魅力
アルガンオイルは、モロッコ固有のアルガンツリー(Argania spinosa L.)の実から抽出される植物油です。モロッコでは古くから食用として親しまれ、朝食時にパンにつけたり、クスクスやパスタにかけたりして日常的に使われています。
さらに近年では、高級スキンケア製品の成分として世界中で注目される一方、グルメオイルとしても評価されています。
アルガンツリーが希少といわれる理由
このオイルの原料であるアルガンツリーは、モロッコにしか自生していません。樹齢は約150〜200年にも達しますが、実を付け始めるまでには30〜50年もの年月を要します。
そのうえ、生育地域は限られているため、アルガンオイル自体も非常に貴重な存在とされています。

アルガンオイルの原料となる実と種子
アルガンツリーの実は、小さな丸形や楕円形、円錐形をしています。実の内部には厚い皮と果肉があり、その中心に硬い殻を持つナッツが存在します。
このナッツは新鮮な実の重量の約25%を占め、内部には1〜3個の種子が含まれています。抽出方法によって、種子から得られるオイルの収量は30%〜50%とされています。
つまり、製法はアルガンオイルの品質を左右する重要な要素です。

伝統的な製造工程
まず収穫した実を野外で乾燥させ、その後果肉を取り除きます。モロッコでは果肉を家畜の飼料として活用するのが一般的です。
続いて硬い殻を割り、内部の種子を取り出します。しかしながら、この工程は現在も多くが手作業で行われています。完全な機械化は難しく、時間と労力を要する作業です。
特にベルベル族の女性たちがこの工程に携わり、地域社会の重要な産業となっています。
食用アルガンオイルと化粧用アルガンオイルの違い
食用アルガンオイル
食用の場合、種子を焙煎してから挽き、圧搾します。焙煎によって独特のナッツの風味が生まれます。
圧搾後のペーストから純粋なオイルが抽出され、残った搾りかすはタンパク質を含むため家畜飼料として利用されます。
また、伝統食品アムルーは、ローストしたアーモンドとアルガンオイルを石で挽き、蜂蜜と混ぜて作られる濃厚なペーストです。

化粧用アルガンオイル
一方、化粧用では種子を焙煎しません。これは香りを抑え、より軽やかな質感を保つためです。
抽出後のオイルは約2週間静置され、固形物を自然沈殿させます。その後、必要に応じてろ過が行われます。
なお、沈殿物は自然由来のものであり、品質に問題はありません。
アルガンオイルの健康に関する研究
アルガンオイルの摂取と健康との関連については、さまざまな研究が行われています。
2005年の栄養介入研究では、バターの代わりにアルガンオイルを食事に取り入れた場合、血中のLDLコレステロールやトリグリセリドの減少が示唆されました。
ただし、これらは食生活全体の一部としての研究結果であり、医薬品のような治療効果を示すものではありません。
まとめ
このように、アルガンオイルはモロッコ固有の植物から生まれる希少なオイルです。
伝統的な製法と地域文化に支えられながら、食用・美容用途の両面で活用されています。
食事にも美容にもアルガンオイルを取り入れることは、自然由来の脂質と抗酸化成分を生活に取り入れる一つの方法といえるでしょう。
迷ったら、このアルガンオイルから始めてみませんか。











