アルガンオイルはなぜ高価?1リットル作るのに必要な実の量
アルガンオイルは「世界で最も高価な植物オイルのひとつ」と言われることがあります。美容オイルとして世界中で知られていますが、その価格の高さには明確な理由があります。
最も大きな理由のひとつが、アルガンオイルの原料となるアルガンの実の量です。
アルガンオイルは非常に多くの果実を必要とするため、生産量が限られています。
1リットルのアルガンオイルに必要な実の量
一般的に、アルガンオイル1リットルを作るためには、およそ30kg〜40kgのアルガンの実が必要だと言われています。
アルガンの実はオリーブのような小さな果実ですが、その中から取り出せるオイルはほんのわずかです。
アルガンの実の構造は次のようになっています。
- 外側:果肉
- 中央:非常に硬い殻(ナッツ)
- 内側:種子(1〜3個)
実際にオイルが含まれているのは、最も内側にある種子の部分だけです。そのため、果実の大部分はオイルにはならない部分になります。
アルガンの実からオイルが取れる割合
アルガンの実の重量のうち、ナッツはおよそ25%程度です。そしてナッツの中の種子から抽出できるオイルは30〜50%ほどです。
つまり、アルガンの実全体から見れば、最終的に得られるオイルはごくわずかになります。この低い収率が、アルガンオイルが希少とされる理由のひとつです。
アルガンツリーはモロッコにしか自生しない
アルガンオイルが貴重であるもう一つの理由は、原料となるアルガンツリーが限られた地域にしか生育しないことです。
アルガンツリー(Argania spinosa)は、モロッコ南西部の乾燥地域に自生する樹木です。この木は世界のほとんどの地域では自然に育たないため、アルガンオイルの生産もモロッコに集中しています。
アルガンツリーは非常に長寿の木で、寿命は150〜200年ほどと言われています。しかし実をつけるまでには30〜50年ほどかかります。
この成長の遅さも、アルガンオイルの供給量が限られる理由のひとつです。
収穫から搾油までの工程
アルガンの実はまず乾燥させ、果肉を取り除きます。その後、非常に硬いナッツを割って中の種子を取り出します。
このナッツを割る作業は今でも多くの地域で手作業で行われています。ベルベル人の女性たちがこの作業を担ってきたことで知られています。
その後、種子を圧搾してオイルを抽出します。
近年では、衛生管理の観点から機械による搾油が行われることも増えています。例えばネクタロームでは、伝統的な原料を尊重しながらも、衛生的で安定した品質を保つため自社開発の搾油機を使用しています。
これにより、手作業では難しい品質管理を行いながら、アルガンオイル本来の品質を保ったまま搾油することが可能になっています。
アルガンオイルが「黄金の液体」と呼ばれる理由
アルガンオイルは収穫量が少なく、製造にも多くの工程が必要です。そのためモロッコでは古くから「黄金の液体」と呼ばれてきました。
限られた地域でしか生産できないこと、1リットルのオイルを作るために大量の果実が必要なこと、そして長い歴史を持つ製造方法が、アルガンオイルの価値を高めています。
迷ったら、このアルガンオイルから始めてみませんか。











